見出し(原文)
どちらの意味だと思うか <問17>(P.52)
「本来の意味」には、辿れる底がない。
辞書は語義本文に一方を載せ、他方を補説へ送ることがある。その補説が引く数字の出典が、文化庁の「国語に関する世論調査」自身であることがある。調査の側は「辞書等で本来の意味とされるもの」に線を引く。
ここから先の順は、読む、初読、固定、開示、全景である。曖昧な例文だけが出る。意味の選択肢は出ない。どう読んだかを、自分の言葉で書く。書いたものは、その語の初読として残る。直さない。固定したあとで、辞書の原文と、調査の原文と、五つの割合が開示される。最後に、参照の全景へ進む。
採点しない。正しさも出さない。返すのは、調査が分けた内訳と、出典の置き方だけである。
書いたものは、このブラウザに記録が残るかぎり残る。サーバーへは送らない。記録を消す操作は、この画面と、上の欄と、終わりの近くにある。
補説が、文化庁のこの調査そのものを典拠にしている語がある。資料で確認できたのは、少なくとも次である。
調査の側の文言は、こうである。「辞書等で本来の意味とされるものに下線を付け」(平成24年度 問17)、「辞書等で本来の意味とされるものをゴシック体で記した」(平成25年度 問22)。いずれも結果の概要PDF(参照日 2026年8月13日)。
平成24年度の問17は、見出しと本文で、何を測ったかの表現が一致しない。設問票そのものの一言一句は、この概要PDFには掲載されていない(参照日 2026年8月13日)。
どちらの意味だと思うか <問17>(P.52)
五つの言葉を挙げて,どの意味で使っているかを尋ねた。辞書等で本来の意味とされるものに下線を付け,また,グラフ中では───の線で示した。
見出しは「どちらの意味だと思うか」(理解率的)。本文は「どの意味で使っているかを尋ねた」(使用率的)。この食い違いがあるため、問17の五語(役不足、流れに棹さす、気が置けない、潮時、噴飯もの)の数値は、理解率か使用率かを一意に確定できない。判別不能。
どちらの意味だと思うか <問22>(P.92)
六つの言葉を挙げて,どの意味だと思うかを尋ねた。辞書等で本来の意味とされるものをゴシック体で記した。
見出し・本文とも「どちらの意味だと思うか」で一致する。理解率と判定できる。
辞書の原文、調査の原文、あなたが書いた文。比較表にはしない。中央に初読を置き、周囲の出典から線を伸ばす。線は、相手に数px届かない。
文化庁「国語に関する世論調査」
百分比の合計が100%にならない場合がある(PDF備考。四捨五入による誤差)。
辞書の照合は、デジタル大辞泉および精選版日本国語大辞典などの公式ページを開いて確認した記録に基づく(参照日 2026年8月13日)。『天地無用』は四字熟語を知る辞典を含む3辞書で語義本文が一致することを、同日に確認した。『煮詰まる』の精選版語義③は、コトバンク「煮詰る」で確認した(参照日 2026年8月13日)。ここに無い語義・数値・出典は書いていない。
未確認のまま残していること。
煮詰まるについて、精選版日本国語大辞典は「問題や状態などが行きづまってどうにもならなくなる」を独立した語義③として収録し、誤用注記を付けていない。デジタル大辞泉は同じ意味を語義本文に置かず、補説にのみ記載する。その補説は平成25年度「国語に関する世論調査」を引用している。一方は対等な語義として認め、他方は調査を典拠に補説へ送る。辞書どうしで、扱いが食い違っている。
初見テストは、2026年8月13日に、本作の制作過程を知らない2つの言語モデル(Claude Sonnet と ChatGPT)へ、本作で使う例文8文だけを渡して行った。どう読んだかを自由記述で報告させ、辞書や検索は参照させなかった。2者の読みが8文すべてで一致した。この2者では読みが割れなかった。ただし2者とも、複数の文で別の読みが頭をよぎったと自発的に書いており、曖昧さ自体は運べている。Claude Haiku にも同じ例文を渡したが、報告が返る前に処理が終わり、回答を受け取れなかった。対照として、『潮時』と『煮詰まる』では、2者とも全国調査の少数派の読みをした。『潮時』は、全国の60.0%が逆の読みである。
書いたものは、このブラウザに記録が残るかぎり残る。サーバーへは送っていない。